第236号 中国の発展とアジアの平和
>>日々通信 いまを生きる 第236号 2006年12月26日<<
発行者 伊豆利彦
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中国の発展とアジアの平和
クリスマスもおわり、今年もいよいよ過ぎていこうとしている。
上海旅行のため、今年はいくつかの約束した原稿を書きかけで年を越すことになる。
年末も忙しかった。
横浜西口を訪ねる機会も多かったが、上海にくらべてせせこましくごたごたしている感じだった。
上海で驚いたのはホテルや街角に巨大なクリスマスツリーが飾られていることだった。
横浜では上海にくらべて駅周辺の雑踏はひどかったが、クリスマス風景はそれほど顕著ではなかった。
10年あまり前の南京路は人と自転車の雑踏がひどく、にぎやかはにぎやかだったが、人々の服装も黒っぽく、薄暗い感じをまぬがれなかった。
しかしいまは町が色とりどりイルミネーションで美しく飾られ、人々の服装も多彩で、すっきりした感じになっていた。
この10年で上海はすっかり変わった。
中国の変化を代表しているのだろう。
かつて、高層建築など一つもなかった浦東地区が、いまは上海の繁華の中心になった。
古い国の古い都市だが、巨大で新しい都市に変わった。。
東京の発展もすさまじかったが、それを超えて急速に発展している。
浦東地区で金茂大厦の88階から展望した。天候が悪くあまりよく見えなかったが、高さは実感した。高さ430メートル、世界第3の高層建築だという。しかし、いまはそのとなりに、それ以上に高い森ビルが建築中だった。
魯迅公園では老人たちが歌を歌ったり、太極拳やダンス、バドミントンなどを楽しんでいた。
魯迅記念館も新しく、近代的なものに変わっていた。以前は、薄暗い内山書店や魯迅が暮らしたアパートの部屋などを見ることが出来たが、いまは、すべて明るい記念館に再現されて、昔の姿を伝えるというが、あの暗い感じはうしなわれて当時を偲ぶにはほど遠くなった。
それは第一回党大会が行われた建物についてもいわれる。かつては残っていた当時の暗く狭い部屋の様子はうしなわれていた。
1921年第一回党大会当時、党員数は53名、代表13名が集まったのだという。
弾圧に次ぐ弾圧、悲惨な歴史だった。
苦難の中から中国共産党は発展し、今日の中国を築いた。
苦難の歴史を忘れてはならない。
それが中国発展の原動力になる。
しかし、やはり、すべては新しくなり、明るくなって、過去は忘れられがちだ。
中国が過去を忘れないということは、日本による侵略と弾圧、殺戮の歴史を忘れないことだ。それは、反日教育ではない。
しかし、日本では、侵略の歴史を忘れたがり、または美化したがる勢力が強くなって、中国の過去を忘れるなという運動を反日教育とし反中意識を強める材料としている。日中の不幸な関係の根源がここにある。
かつて、キリスト教を敵視した中国は、クリスマスを商戦の手段とする中国に変わった。
さらに、キリスト教そのものも次第に若い人たちのあいだに広がっているという。
古い昔からの面影を残す教会では、平服を着た若者が集まって、友人の結婚を祝っていた。
玉仏寺や龍華寺など、仏教寺院には真剣に祈り、礼拝する若い人の姿が目についた。
日本では、仏教に対する真剣な信仰はうしなわれる傾向にあるのだろう。しかし、日本、インド、中国、韓国、その他のアジア諸国は仏教で結ばれている。
アジアにおける仏教の問題、儒教その他漢字文化の問題など、アジアの友好と協力の基盤となるアジア文化について考えさせられることが多い。
中国にはイスラムを信仰する少数民族もいて、イスラム寺院もラマ教寺院とともに尊重されている。中国は宗教や文化の面でもアジアの中心としての発展の道をあるいている。
唐の盛時が再現されようとしているようだとアサヒニュースターで田岡俊次氏か八幡和郎氏が言っていた。
その中国は日本の協力・援助をつよく求めている。来年は日中関係改善が急激に進む年になるだろうという人民日報の記事があった。
>2007年は、中日関係を引き続き改善するチャンスの年となるだろう。中日両国人民は国交正常化35周年を歓迎し、共に両国関係の一層の発展に期待するだろう。
> まず、中日両国は指導者の相互交流を強化するだろう。ハイレベル相互訪問を含む中日間の友好的な相互訪問と交流が、急激な高まりを見せるかも知れない。、
→http://j.peopledaily.com.cn/2006/12/21/jp20061221_66195.html
クリスマスには世界中のキリスト教徒が世界の平和を祈ったことだろう。とくにアメリカでその祈りは切実だったろう。
年の暮れに思うことが多い。
日本では6カ国協議について悲観的な観測が多く政府の取組みも冷淡なように見えるが、米中韓、そして朝鮮では、それぞれの国の利害を背景にしながらも、その成功に向けて懸命の努力っをしいる。
紆余曲折はあっても、来年はその成功に向けて大きく歩みだす年となるだろう。
年内にもう一度発行したいが、今年はこれが最後となるかもしれない。みなさん、お元気でお過ごし下さい。


Comments
6カ国協議が北京で開かれ、米朝の代表者が変わりゆく中国の現実を実感することの意味は大きい。とくに朝鮮にとって大きな刺激だろう。朝鮮も中国・韓国の援助のもと、改革開放の道を模索している。そのためには平和が必要だ。アメリカとの国交回復が必要だ。経済制裁の解除を求めるのは、その保障を求めているのだと思う。
Posted by: 伊豆利彦 | 12/27/2006 at 08:51 AM