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08/08/2007

第263号 自民大敗 歴史は動くか

>日々通信 いまを生きる第263号 2007年8月8日<
自民大敗 歴史は動くか

参院選挙で自民は大敗し、民主が圧倒的多数で第一党となった。

>中国新聞社など中国各メディアは30日までに、自民党が大敗した日本の参院選の結果を「朝野逆転」、「天下大乱」などと大々的に報じ、困難な議会運営を迫られる安倍首相について「四面楚歌」などと表現した。 <サーチナ&CNSPHOTO>

> 30日付新華社電は「今回の参院選が安倍政権の初の信任投票だったが、大多数の有権者は不信任の態度を示した」と報道。「安倍首相の辞職を求める声は党内でも強く、議会運営を困難を増す」とした上で、「平和憲法を改正しようという安倍氏の夢は破れよう」との見方を示した。
(7月30日17時17分配信 サーチナ・中国情報局 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070730-00000021-scn-cn

 東京新聞は30日付の「南ドイツ新聞」が日本が変わるには自民党が崩壊することが条件と論評し、惨敗の背景について同紙は「安倍晋三首相は学校での愛国心教育を強化し、憲法を改正し、北朝鮮に強い姿勢を示そうとしたが、これらのテーマは日本の有権者にはあまり響かなかった」と分析していると報じている。
(東京新聞2007年7月31日 07時37分 .http://wwwp.co.jp/s/article/2007073190073754.html

 安倍首相は「私と小沢さん、どちらが首相にふさわしいか、国民に聞きたい」と大見得を切っていた。この選挙が自民に不利なのはわかっていたが、それは閣僚の政治資金についての不首尾や、不適切発言、いい加減な年金記録のためで自分の責任ではないと信じ、美しい国づくりの自分の政策は国民に支持されていると思っていたのである。改革か逆行かと独裁者ばりの身ぶり手振りで絶叫していた。

 このような選挙結果になってみれば、当然、責任をとって首相の座をおりる道を選ぶだろう国民多数は思ったが、安倍首相は開票がおわってもいない29日夜、「政権を維持して改革を続行することで国民への政権公約を果していく」(ロイター通信、以下同)と、続投の意思を表明し、衆院の解散・総選挙については、「現時点で考えていない」とした。

首相は「総理大臣としての責任の果し方は、就任した際に約束したことを実行に移すことだ。景気回復をしっかり果し、年金問題も解決していく」と述べ、政権を維持し続けることが、責任を果たすことだと語った。
([JCJふらっしゅ]2007/07/30 1339号 http://blog.mag2.com/m/log/0000102032/108809386.html

 選挙には負けたが自分の基本的政策が否定されたわけではなく、美しい国づくりの使命をはたすためには辞任すべきではないと思い込み、参議院選挙は政権決定の選挙ではないから、続投すると主張しているのである。それなら「私と小沢さん、どちらが首相にふさわしいか、国民に聞きたい」という言葉は何だったのか。

「総理大臣としての責任の果し方は、就任した際に約束したことを実行に移すことだ。」というが、かれは美しい国づくりが自分の方針だとくりかえして述べたが、国民はそれを依頼した覚えはない。かれは国民に選ばれて首相になったのではない。郵政選挙で不当に膨れ上がった自民党の総裁選挙で選ばれただけだ。国民に信を問うのは今度の選挙がはじめてなのだ。そして、見事に否定されたのだ。

 かれは約束だから実行しなければならないというが、自分で勝手に自分の主張を宣言し、それが約束だから、その約束を実現するまで頑張るといっているのだ。それはおれはおまえと結婚すると勝手に宣言し、あいてがそれを拒否したにもかかわらず、約束だから、どんなことがあっても実現すると言い張っているようなものだ。
   
 安倍首相の憲法を改正し軍事力を強化して、アメリカと肩をならべてたたかう「美しい国」をめざし、そのためには国民の生活を破壊することも辞さない政策は否定された。自民党内部からも辞任を求める声が相次いでいるのに、なお続投に固執するのは、あくまでも民意を否定する安倍首相の独裁的な政治姿勢を示すものだ。

 しかし、このままでは自民党の内部の混乱も免れず、公明党の離反も避けられない。結局、安倍内閣の寿命は長くはないだろう。選挙で負けたことが問題であるよりは、民意を無視して我を通そうとする政治姿勢が問題なのだ。

 今日、臨時国会が開かれ、参院議長に江田五月氏が選任された。日本でははじめて政権交代の展望が開かれ、民主党の責任は重大だ。テロ対策特措法について、野党は一致して延長に反対している。はたして民主党はこの反対を貫いて、日米の新しい関係を切り開くことができるか。

 アメリカはアメリカとともにイラク戦争をたたかった国々が英国をはじめ次々に撤兵ししている現在、日本が離脱することは重大だと脅迫しているが、自国の内部でも撤兵を求める声が高まり、撤兵を主張する民主党が選挙で大勝し、撤兵を求める決議を上下院でしているのだ。

 民意に逆らって戦争にしがみつくブッシュ政権はますます国民から離れていくだろう。安倍もブッシュもその最後が迫り、醜い足掻きをつづけることになるのだろうか。

 夏を迎えて体調が思わしくなく、時期外れの通信をようやく今日になって出すことになった。

 8月は原爆が投下された月で、地方中小都市に対する爆撃がつづけれた月だ。書くべきことは多いが、いまはまず、以上をもって打ち切る。

 いよいよ、暑い日がつづく。この夏の日を元気にお過ごしください。

 発行者 伊豆利彦
 ホームページ http://homepage2.nifty.com/tizu

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