11/21/2005

第181号 2005年11月21日 中国を訪ねて(その1)

小林多喜二の「反戦・平和、国際主義の文学精神」を主なテーマに、中国で初めての「小林多喜二国際シンポジウム」が河北大学主催で2005年11月12,13の両日、河北省保定市の同大学を会場に、中国全土の15大学41名、日本から5大学3団体31名、韓国から1大学、一般参加者約100名、約180名の参加で開催された。

河北大学は保定市にある。
保定は北京から140キロ、保定市は北京特別市に隣接しているが、特別市とか市とかいうのは、きわめて面積が大きく、農村部もふくむ、日本の都道府県のようなもので、北京の市街区から保定の市街区までが140キロというわけだ。

行政区としての保定市は人口1068万、面積2.21万平方キロの広大な地域である。保定市の都市区の人口は50万だが、広大な地域の中心として商工業が盛んだ。

私は20年前に、この保定の河北大学に1年間滞在し、日本近代文学の講義をしていた。
私の在任機関は1985年3月から1年間だったが、この1985年は2005年の今年と同様に、<偉大なる反ファッショ抗日戦争勝利40周年>の行事がつづいた。
私はその様子をテレビで見たが、中国語はわからず、当時はBS放送もなく、聞こえにくい短波放送をきくばかりだったので、事情はすこしもわからなかった。
保定でも抗日戦争を記念する展示会があり、地下道を掘りめぐらせてたたかった地域の農民たち戦いの様子などの写真や地図などが展示されていた。

テレビでは老舎の「四世同堂」、北京の普通の家族の戦争時代の生活を描いた作品を連続放映していて、これを学生の通訳で見たのが印象に残っている。

その最中の8月15日に当時の総理大臣中曽根氏が靖国に公式参拝した。
それを知ったのは長春(昔の新京)に行く列車のなかだった。
車中の中国人がしきりにリーベンレン(日本人)、リーベンレンと言っていた。
私のことを話題にしているのかと思ったが、中曽根の靖国参拝を憤っていたのだった。

長春では、偽故宮博物館(満洲国の皇帝だった溥儀の住居あとが日本軍の暴行を記念する博物館になっていた)で、中曽根首相の靖国参拝を憤る中国人にかこまれて、中国人捕虜が首を斬られている写真や、土匪と称するものの生首をたくさんつり下げたり、狭い台の上並べたりしている写真を見た。
中国人の怒りをひしひしと感じ、息苦しい思いをした。

このとき、私を案内してくれたのが呂元明さんだ。
呂元明さんは中国の日本文学研究の中心的人物だった。いまも中国日本文学研究会の会長で、今度の中国小林多喜二国際シンポジウムにも出席された。

あれから20年、今度も、<偉大なる反ファッショ抗日戦争勝利60周年>で、記念行事がつづき、日本では、中国の反日活動がしきりに言われる最中に、国際シンポジウムが開かれた。

私としては、どうしても20年前の中国と、いまの中国を比較して、さまざまな思いを呼び起こさずにはいられなかった。

途中だが、あまりに発行がおくれるので、ここで中断して、以下は次号に譲る。

1週間留守をしただけなのに、世界の動きははげしく、書きたいことも多いが、次号に譲る。

1週間のあいだにずい分寒くなった。
皆さん、からだに気をつけてお過ごしください。

     伊豆利彦 http://homepage2.nifty.com/tizu

新掲示板2より
2941.Re: 萬晩報から
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 23時44分
日本人はまさに家畜の群れのようにあやつられているのではないか。
日本の占領政策についてあらためて考えさせられる。
http://www.yorozubp.com/0511/051120.htm
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2939.Re: ▽米のスパイ活動予算は5兆円 日本の防衛予算に匹敵の額
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 23時20分
このスパイ活動費でなにをしているのか。
反政府活動を煽りたてたり、政治家を買収してを動かしたり、なにをやっているかわからない。

日本でも彼らは機密工作をやっているはずだ。
それはすべて厚い秘密のヴェールに覆われている。
機密工作には、普通では犯罪とされることも、当然のこととされる。

戦争は犯罪なのだから、それに付随してなにが行われているかわからないのだ。

朝鮮に拉致された犠牲者もこのような機密工作にまきこまれたわけで、厚い秘密のヴェールに覆われて、その生死も定かにされないのだ。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000102032
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2935.Re: 軍人恩給について、東京新聞特報(2005・08・29)
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 20時18分
いまは、生存している旧軍人の再高位が陸軍大佐ということで、もちろん大将の生存者がいれば、さらに高い恩給を支給され。階級による差はさらに大きくなったと思われる。

東京新聞の記事で心に残ったのは次の言葉だ。

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「命じた者、戦死させた責任が大きい者ほど、多くお金をもらえるのは何でかのう」。都内の予備校教師は、十年前に亡くなった祖母の言葉が忘れられない。

 祖母の息子の一人は太平洋戦争中、外地で二等兵として戦死した。遺骨箱には石ころが入っていただけだった。祖母は生前、日本遺族会の会員で毎年、地元護国神社の御霊祭への寄付も欠かさなかったという。

 「祖母が手にしていた恩給は軍隊の階級別。その印象からか、あの世で息子が上官から寄付金が少ないといじめられやしないか心配だ、と話していました」
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http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050829/mng_____tokuho__000.shtml
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2937.Re: 軍人恩給について、東京新聞特報(2005・08・29)
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 21時25分
いま、靖国が大きな問題になっているが、これは、改憲して、アメリカに代わって世界の何処へでも出かけて血を流すことになる日本の若者に、死んでも、国が面倒をみるから安心して名誉の戦死をせよというシグナルなのだろう。

靖国の問題は日米の軍事再編、憲法改変にむすびついた、日本の対米従属の戦争体制の一環をなすものだと思う。

いま、戦争で他国を威嚇し、各地に争乱をつくり出し、武器生産とその輸出を国の経済の基礎としているのは、世界でただ一国なのだと思う。

そして日本は財政赤字に苦しみながら、米国から高価な武器を買い入れ、また、思いやり予算というよく分からない金を米軍に投入し、さらに。その撤退移動の費用も出せといわれているのだ。

こんな馬鹿げたことをいつまでつづけるつもりなのか。
すでに戦後六十年もたった。
横須賀も沖縄もあの戦争の結果占領されているのだ。
そして対米従属はますます強まっている。
いい加減で、日本の自立を実現する方向に努力すべきではないか。

日本が対米従属を脱するのは軍事力によってか。
日本の軍事力強化は対米従属を脱するためか。
そうではなくて、ますますアメリカの手先として忠勤を励むためではないか。
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2936.Re: 我ら日本国民は、進んで改憲に協力しましょう。
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 20時30分
いま、日本の憲法改変をもっとも強く望んでいるのはアメリカなのでしょう。

アメリカは憲法が成立した直後から日本の憲法を改変して戦争できる国にしたがっていたのではないでしょうか。

日本は憲法を改変して、ますます対米従属を強めるのではないでしょうか。

日本はいかにしてアメリカの支配を脱して自立した国家になるか、それがいまの緊急な課題ではないでしょうか。


東京から、わずか何十キロの横須賀に原子力空母の母港をつくり、これをあと何十年つづけるつもりなのでしょうか。

この原子力空母は日本を支配するための軍事力ではないでしょうか。

いかにして、日本の独立を実現するか、それが、いまの緊急の課題ではないでしょうか。
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2931.Re: [no_more_war:11841] ぶつかり合う歴史観 -今朝の新聞から-
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 14時15分
私の感想をニュースへのコメントに書きました。
http://tizu.cocolog-nifty.com/jijimondai/2005/11/__1d3c.html --------------------------------------------------------------
2929.Re: おしえて伊豆っち
名前:伊豆利彦 日付:11月20日(日) 14時10分
[なめとこ山の熊」は私も好きな作品です。
賢治の作品はそれぞれにいい。
『春と修羅』の詩も好きです。

そして、あえていえば、「銀河鉄道の夜」でしょうか。

孤独、絶望と祈り、そして希望を語る賢治の全体像に迫りたい。

「農民芸術概論要綱」は読みましたか。
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2920.政治をあきらめた石原慎太郎? 天木 2005/11/07
名前:伊豆利彦 日付:11月9日(水) 19時26分
天木氏のメディアを創るに、<孤立が深まるブッシュ大統領>としてカルフ・ヴァン・ウオルフレンの言葉が引かれていました。

天木氏の論評はますます鋭く感銘を受けます。
興味のある方は、下記をご一読ください。
http://amaki.cc/bn/Fx.exe?Parm=ns0040!NSColumnT&Init=CALL&SYSKEY=0141
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以下、 <軍国主義的風潮の復活>についてやりとりが行われているが、省略する。
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[ニュースへのコメント]から
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livedoor ニュース - 「孫に残したい9条」/国民大集会願いいっぱい
リンク: livedoor ニュース - 「孫に残したい9条」/国民大集会願いいっぱい.しんぶん赤旗

 「平和について語れる人になりたい」。壇上で発言した高校生の中里弥生さん(17)の夢は「国際支援に携わる仕事をすること」といいます。「こんなにたくさんの人が集まって、心強い。高校生など二百人にアンケートをとったところ三分の一の人が憲法九条のことを知らないんです。知れば『守りたい』といいます」と話していました。

■基地座間は米国の庭ではない

 「座間はアメリカの庭でない」と大きく書いたのぼりを持って参加した川崎市の下山捷雄さん(68)。「基地の再編強化については市長も含めて頑張っている。世界に誇れる九条を持っている国に米軍の基地はふさわしくない。飛び立つジェット機の騒音。戦争のうめき音です」。背中につけたゼッケンには「孫に残したい9条」と手書きしました。「二歳の孫のためにもまだまだ頑張ります」と力強くデモ行進していきました。→

【コメント】
こういう記事は普通の新聞には掲載されない。
ライブドアが転載しているのはありがたい。
新聞がなにを掲載し、なにを掲載しないかが、国民の世論に大きな影響を与える。みずから世論をつくりながら、世論だからと自己を正当化する。
いまの新聞はそれぞれの記者の努力とは別にひどく堕落している。この新聞の堕落が日本を破滅に導く。
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2005年11月20日 (日)
(小泉外交)取り繕えぬ靖国の影
リンク: asahi.com :朝日新聞今日の朝刊-社説.

 日本政府によれば、「韓国に対する挑戦」と靖国参拝に強い不快感を示した大統領に対し、首相は参拝に込める思いを改めて説明した。だが、大統領はにべもなかった。「いくら首相の考えを善意に解釈しようとしても、韓国民は絶対に受け入れることはできないだろう」

 靖国問題でのやりとりに時間を取られ、年内までにと日本側が働きかけている大統領の訪日について、正式に招請することもできなかった。 →

【コメント】漱石の「明暗」に次の言葉がある。

 彼女は前後の関係から、思量分別の許す限り、全身を挙げてそこへ拘泥らなければならなかった。それが彼女の自然であった。しかし不幸な事に、自然全体は彼女よりも大きかった。彼女の遥か上にも続いていた。公平な光りを放って、可憐な彼女を殺そうとしてさえ憚からなかった。
 彼女が一口拘泥るたびに、津田は一足彼女から退ぞいた。二口拘泥れば、二足退いた。拘泥るごとに、津田と彼女の距離はだんだん増して行った。大きな自然は、彼女の小さい自然から出た行為を、遠慮なく蹂躙した。一歩ごとに彼女の目的を破壊して悔いなかった。彼女は暗にそこへ気がついた。けれどもその意味を悟る事はできなかった。彼女はただそんなはずはないとばかり思いつめた。そうしてついにまた心の平静を失った。
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自己のゆがんだ感情ばかりに固執して、日本の利害を考えることができない小泉氏は、結局、日本の総理大臣として<不適切>なのではないか。

昔、小児病という言葉がよく使われた。
しかし、これを彼の性格のせいにばかりすることはできないのではないか。

日本が中国・韓国と結びつくことを好まぬ米国の意向に沿って演じているのではないか。

アメリカの言いなりになってさえいれば、日本は安全で、自分も安全だと思い込んでいる彼のことである。

しかし、アメリカは次第に追い詰められている。孤立するして四苦八苦のアメリカブッシュ政権の意のままにおろかな選択をして、日本をアジアと世界から孤立させ、破滅の道を歩かせようとしている。

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